外出したら、タイトル通り「葛飾北斎は93回も引っ越しをしたらしい」という文字が書いてあるトラックが走っていました。
多分引っ越し会社の車だと思われます。。
そうなのー!?と思って、調べてみると全ての転居先の住所は定かではないので本当に93回かと言うと断言はできないようですが、かなりの引っ越し魔だったのは間違いないようです。
この言葉がすぐ目に入って興味を持ったのは、多分自分が今とても引っ越しをしたいからだと思います。
実際は子どもの学校関係があるためあまり離れられないのですが、今のところに住んでうん10年ほど経っており、もうかなり飽きてきています。
子どもの受験のバタバタで忘れていましたが、結構もう限界ですー(泣)。
私は田舎の出身なんですが、あまり地元の友達はその地域を離れたくないという中、何も考えずに新しい場所に行きたいと就職で東京に出てきました。
思い返せば、その時は住む場所に執着などなく、なんなら世界中どこでも住めると思っていました。
それなのに、家族が出来たら(もしかしたら年をとったからかもですが?)、他の場所に引っ越して環境を変えるということは、子どもの学校のこととかもあるし、今よりも環境が悪くなるリスクがあるから変えることを恐れちゃう気持ちが出てきて、結局何も変えられないまま、時が経っています。
その間にも何回か、引っ越せるチャンスはあったんですが、最後に自分で現状維持を選んでいました。。
どちらが良かったかは誰にもわからないので、今となってはこちらが良かったと思うしかないですが(もちろん幾つか良かったと思うこともありますが)。
そしてその環境を変えたくないと思う気持ちは、子どもの学校関係もありますが、ほぼ「現状維持バイアス」なのかなもとも思います。
現状維持バイアスとは、未知のものや変化を受け入れず、現状維持を望む心理作用です。この理論は、1988年にリチャード・ゼックハウザーとウィリアム・サミュエルソンによって提唱されました。
「損失や失敗を回避したい」という心理から、現状維持バイアスが発生するそうです。
現状を変化させることは、メリットもあるかもしれませんが、デメリットがある可能性もありますよね。そうなると、デメリットを回避したいあまり、現状維持を選択してしまいます。
なぜなら人間は得をするより損をしたくないという気持ちの方が強いから、です。
従来のものを選ぶのと新しいものを選ぶのとどちらがいいかは誰にもわかりませんが、「現状維持バイアス」に陥って新しいことをできないのはちょっと嫌です。
なのでその「現状維持バイアス」に陥らないためにはどうすれば良いか。
・いま自分は「「現状維持バイアス」に陥っているのではないか、と考える
・具体的な数字やデータで考えてみる
・メリットデメリットを書き出してみて考える
93回も引っ越しをした葛飾北斎はきっとこの現状維持バイアスがなかったのかも知れませんね!
なお、引っ越しの大きな理由は、片付けや掃除を一切しなかったので部屋が汚かったので、ということのようです。
我慢できないほどひどくなったら引っ越しして新しい環境にしたのでしょうね。
なのでデメリットよりメリットがはるかに上回ったからかも知れません。
流石にそこまで行うと引っ越し貧乏になっていたかも知れませんが、北斎は「引っ越しは道楽である」と言っていたそうです。たしかに、引っ越しは旅行のように新しい環境を経験する、という意味では趣味のようなものと言えるかも知れませんね。
趣味ととらまえると、引っ越し費用を鑑みても、新しい環境を手に入れる、という価値があるかも知れません。
なんにせよ、「現状維持バイアス」の存在はいつも心のどこかにおいておき、新しいことにもチャレンジして行きたい今日この頃です。