【読書】『徒然草』①

子供の教材の整理をしていたら、『徒然草』を扱ったものが出てきました。

もちろんタイトルは知っていましたが、よく考えると中身はあまり知らないなぁと思い少し読んでみると、びっくり。

なんか現代にも十分通用することが色々書いてあるではないですか。

つくづく今も昔も、人の考えることや行動はあまり変わりはないんだなぁと思いました。

そうであれば、古典を読むことは、昔の人の考えていたこともわかり、今を生きる私たちも普遍的な生きるヒントをもらえそうと思いました🎵

以下は一部ですが、抜粋して書いてみようと思います。

「決心、即実行ーある人、弓射ること(第92段)

 弓を習う人がいて、作法どおり2本の矢を手に持ち、的に向かって立った。ところが、先生は「初級者が2本の矢を持ってはいけない。2本目があるからと気がゆるみ、1本目をいい加減にしてしまう。いったん的に向かったら、当たり外れなんか気にしないで、矢はこの1本しかないのだという覚悟をもて」と言う。矢はたった2本、しかも先生の前なのだから、1本目は気楽にやろうなどと思うはずもない。しかしながら、当の本人さえ気づかない、心の隅に隠れている怠け心を、先生はちゃんと見抜いているのだ。この教えはあらゆることに当てはまるはずだ。
 勉強しようとする人に、夜には明日のあさがあると思い、朝になると今度はその日の夜を当てこんで、その時になったらじっくり丁寧に勉強しようと計画する人がいる。これまた、怠け心の現れにほかならない。朝から夜までという長い一日の間で起こる怠け心にさえ気づかないのに、矢を射る一瞬の間に現れる怠け心を見つけられるはずはない。ほんとうに、怠け心に出る隙も与えず、やろうと思い立ったその瞬間に、すぐさま実行するということは難しいものだ。


これ、本当にそうですね!

勉強しようという時はもちろん、何をするにしても思い立った時にするのは難しい。。でもその瞬間にやらないとすぐ年月は過ぎてしまうし、そのやろうと思った時も気持ちも薄くなったり下手すると消えてしまったりします。

そうすると、以前の商品券を換金しようと思っていたので気がついたら20年も経っていたなんて恐ろしいことがおきてしまうんですね(汗)。

こういうことの繰り返しで、大袈裟ではなく、気がついたら人生終わっていたなんてことありえるな、と思いました。

話変わりますが、以前見た『妻、小学生になる。』というドラマ(これ、最初はありえない設定と思ったけど、途中からどんどん面白くなりおすすめです!)の最後の方の回で、妻の貴恵が私がいなくなった後、家庭菜園の畑をお願いね!と言ったときに、旦那の圭介が「今やらなきゃダメなんだ!」と言って、夜中に車を飛ばして畑に向かったとき、はっとするものがありました。

ほんとに,

なんでも情熱があるその時、その瞬間に、もう次はないんだ、と言う気持ちでやらないと、怠け心が出てほんとにあっと言う間に時は過ぎていきます。

徒然草は700年ほど前に書かれたものですが、令和の今にも通じる普遍的なことを書かれているな、と思います。
人間の本質はずっと変わらないということですね。

最後に後悔しないよう、思った瞬間になんでもやるようにしたいです。

少しでも豊かな人生になるよう、たまに読み返して自分の糧にしたいと思います。

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