言いたいことを言えないこんな世の中。
昨今は、何か言うとすぐ叩かれたりするし、周囲の人とのコミュニケーションや心の距離のとり方に悩む人が多い、といいます。
私もそうです。
そして私がカッコいいなぁと思う人は、大概、自分の思っていることをはっきり言える人です。
そんな中、テレビでお見かけする野々村さんは、ズバッと言いたいことを嫌味なく仰ってカッコいいなぁ、と思ってました。
そして仰っている言葉は、共感できる〜!、とも。
そんな野々村さんが、コミュニケーションについての本を出されていると知り、読んでみました。
文章は、野々村さんの普段の関西弁の口調で書かれているので、大変面白く、さらっと読めました。
その中で参考にできるなぁと思う部分も多く、なるほど!それ使える!と思う部分も多かったです。
特に、早速今後使おう!と思ったのは、以下の部分です。
たとえば皆さんは、会社の勤続年数そこそこの部下や後輩が、「とっても雑な仕事」をしていたら、どのようにして注意しますか?
彼(彼女)に、お客さんに提出するプレゼン資料のプリントアウトを頼んだとしましょう。「できました!」とその子から自信満々に渡された数十枚の紙の資料の印刷がズレまくっていた。
最後に紙をまとめるときに、「トントン」とそろえた形跡もなく、紙がズレたまま、ホチキスでとめられていたとしたらー。
「なんやねんコレ、やり直し!!(怒)」って言いたくなりますよね。ズバッと叱りつけたい気持ち、痛いほどわかります。
けれど、今どきそんな言い方をしたら、即、パワハラ認定。
そこまでいかずとも、頭ごなしに叱られたら、言われた相手は心を閉ざしてしまう可能性が大でしょう。
・・・(中略)・・・
だからって、黙っていたらこっちのストレスがたまる。
それ以上に、まずい仕事をしている部下を野放しにすることになります。
相手の成長の機会をつぶすことになるし、周囲やお客さんに迷惑をかけることになってしまいます。
私なら、そんなとき、こんなパターンで返します。
「雑っ!」
ひとこと、ハッキリと、です。
でも、怒ってないし、キレていません。
単に、ただただ”驚いている”のです。
「雑すぎる仕事」という「ボケ」への「つっこみ」と言ってもいいでしょう。
相手を叱ったのでもなく、部下や後輩を怒ったのでもなく、ただその仕事っぷりを見て、私が驚いたわ、という感想を「雑っ!」と表明しただけです。
え?なんでなんで?なんで、こんなにバラバラにとめてあるの?どうしたどうした。びっくりしたわ!という意思を詰め込んだ「雑っ!」なのです。
言葉の調子は強くても、相手への非難ではありませんから、相手も周囲もそこまで嫌な気持ちにはなりません。
しかし、言いたいことは十分受け手に伝わります。
「そうか、しまった、雑だったか」と。
・・・(中略)・・・
大事なのは、気づいてもらうこと。気持ちが伝わること。
長々引用させて頂きましたが、私も今までに、「え?前に聞いてた話と違う」と思うことがあってもその場で言えずに、後でもんもんとしたことが何回もありました。
その時に、一言、「え!?」「前は〇〇って言ってましたよね!」(一言じゃないかな?)って言えてればよかったなぁと思いました。
そしたら相手も間違えに気づいて結果は違っていたかもだし、その後ずっと1人でもんもんとすることもなかった。。
今度から、このテクはぜひ使わねば!と思いました。
でもなかなか家族(特に旦那)には感情が出てしまい、うまく出来ないんですが。。
実際、先ほども、電化製品の購入について、旦那が推薦した家電が「え!?」と思うものだったので、意見を言ったら、彼はプライドを傷つけられたと思ったのか、軽く喧嘩になってしまいました。
どうしても家族だと感情が先に出てしまうのでしょうか?反省、反省。
次回は、感情ではなく、感想のみを簡潔に言うようにしよう、と強く思いました。
今からは想像つきませんが、野々村さんも昔は口ベタで極度の引っ込み思案だったそうです。
でも、
ものの言い方はセンスやキャラなどでは決してありません。
「伝えるのが苦手」で「口ベタ」だったからこそ、意識して、準備して、スムーズに相手に気持ちを伝える術を、ハッキリとものを言うスタイルを、あとから手にしてきたのです。
言い方を変えると、歯に衣着せぬ言い方は、あとから誰でも手に入れられる「スキル」だということ。
スキルだから練習すればするほどうまくなるし、私にもあなたにもあとからだって身につけられる、ということです。
と仰っています。
とにかく、思っていることをうまく言えずに、いつもモヤモヤするなぁと思っている方におすすめの本です。