周りを見渡したとき、「自分だけ成長していない」、と感じたときはないですか?
久しぶりに会った知り合いが、仕事や環境をガラッと変えていた、自立してなんだか素敵になっていた、というときなど。
そういうとき、ZIPの社長インタビューコーナーで成城石井の社長が語った言葉を思い出します。
それは「現状維持は衰退の始まり」というもの。
変化を恐れず、常に新しい挑戦をし続ける重要性について語られていました。
この言葉、実は松下幸之助や三笘薫選手も同じような考え方を持っていたことをご存知でしょうか?
ウォルト・ディズニーも同様の言葉を残しているようです。
また福沢諭吉は、自身の著作「学問のすすめ」の中で、「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」という言葉を残しています。
いつの時代も、先人たちは同じようなことを思って行動していたんですね。
今日は、この言葉の意味を考え、実生活にどう活かすかを考えてみたいと思います。
松下幸之助の言葉
「現状維持は後退の始まりである」
松下幸之助は、日本の経済の発展に大きな影響を与えた経営者で、パナソニック(旧松下電器産業)の創業者として知られています。
彼の名言である「現状維持は後退の始まり」という言葉は、現状に満足せずに常に進化し続けることの重要性を説いています。
この言葉が意味するところは、現状に甘んじていては時間とともに取り残され、成長を実現することはできないということです。
特にビジネスの世界では、競争相手や市場の変化に対応し続けなければ、すぐに時代遅れになってしまうことはよくある現実です。
松下幸之助自身も、企業を成長させるために、常に現状に甘んじることなく新しい技術やアイデアを取り入れ、変革を重ねてきました。

三笘薫選手の座右の銘
また、サッカー選手の三笘薫選手も「現状維持は衰退」という言葉を座右の銘として掲げていたそうです。
川崎フロンターレ時代からこの言葉を意識し、自分を常に挑戦し続けた結果、彼は日本代表選手として活躍し、海外のリーグでもその才能を発揮しています。
三笘選手が言うように、サッカーやスポーツ全般においても現状に満足せず、常に自分を超える努力を続けることが求められます。
進化を続けることで、自分自身の限界を超え、他の選手と差をつけることができるのですね。
もちろん三笘選手に限らず、他のスポーツ選手も、常に今よりさらによくするために、改革・努力を続けていってるのは間違いないと思います。

まずは小さな一歩から
「現状維持は衰退の始まり」という言葉を聞いて、あなたはどう感じましたか?多くの人が、日々の忙しさに追われて、新しい挑戦や行動を後回しにしてしまいがちです。
しかし、現状を維持することがそのまま衰退に繋がるのであれば、少しでも変化を起こすことがいかに大切かが分かります。
実は、私自身もこの言葉を聞いてハッとしました。私はよく「今は忙しいから」「今は無理」と言い訳をして、新しいことに挑戦することを避けがちです。
この言葉は、会社の社長や一流選手の話でしょ、と思うかも知れませんが、そんなことはないと思います。
世の中は進んでいます。現状に甘んじて何もしなければ、相対的に取り残されて、気がついたら自分だけ同じところにいた、と気づいて愕然とするかも知れません。
いつも、この言葉を忘れず、少しずつでも行動に移していかなければならないと感じました。
イチロー選手も「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道」と言っているじゃないですか。
もちろん、心身が元気でないときはぼーっっとすることも大事です。そういう時間も人生には必要だと思います。
でもしっかり休んだ後は、小さな一歩を踏み出すことは大切です。

自分だったら
では、具体的にどのようにして「現状維持から脱却するか」。
まず大切なのは、日々の生活や仕事において少しでも新しい試みを取り入れることです。
例えば、
- 新しいことを学ぶ
- 新しい人と交流する
- 既存のやり方を見直して効率化を図る
など、小さな挑戦を日々積み重ねることが重要です。
また、自分の目標やビジョンを明確にして、それに向かって少しずつでも前進することが必要です。
そんなだいそれたものじゃなくても全然いいんです。
- 二の腕を細くするために、毎日10分間だけ二の腕にきく筋トレやストレッチをする
- 将来カフェを開くという目標のために、カフェめぐりやコーヒーの美味しい煎れ方を研究する
などなど、
ちょっとしたことでいいと思います。できれば具体的な方がいいと思います。

現状に満足するのではなく、自分の理想とする姿を描き、そのために何が必要かを具体的に考え行動することで、必ず良い変化を生み出すことができます。

挑戦するときの壁
挑戦することには不安や恐れも伴います。
しかし、挑戦こそが成長を促し、未来の自分を作り上げる鍵となるのです。挑戦には失敗もあると思いますが、「最速で成功するには最速で失敗を繰り返すこと」です。
どんな人でも、失敗はあります。
大谷選手も「無駄な試合や練習はない」と言ってます。もし、失敗したと思ってもその経験を次に繋げていけばいいんです。
現状維持バイアスの壁
人間には現状維持バイアスというものがあり、変化を好まない、という性質が備わっています。
でもそのことを知っていたら、変化を恐れる心が出た時に、「あ、今わたし現状維持バイアスが働いているのかな」と思うことで、負けないで「新しいことに挑戦していこう!」と思えるのではないでしょうか?
新ドラマ「最後の鑑定人」の土門誠(藤木直人)もこう言ってます。
「僕達は耐えず変化する時間の中で生きています。つまり変化しないものは虚構です。」
「自分と未来はいつでも変えることができる。」
三笘選手のように、成功を収めた人々も、すべては挑戦から始まっています。
周りの人々の反対も
大谷選手もイチロー選手も、新たな挑戦をしたことで、みなさんご存知の通りの活躍があります。
今は日本人の誇りとまで言われる、大きな活躍をしてくれているお二人ですが、そんなお二人でもメジャーリーグへ挑戦したい、と言ったときには、周囲の大反対にあったそうです。
大谷選手が、最初、2刀流でメジャーに挑戦したい!、と言ったときに、野球経験者の方々が口を揃えて「そんなことできっこない」「野球をなめている」とおっしゃっていたことを今でも覚えています。
それが今ではどうでしょうか?日本中、いや世界中から称賛され、元気をもらえる、素晴らしい(という言葉では言い尽くせないほどの)活躍をされています。
イチロー選手も、メジャー移籍を決断した際、反対する人ばっかりだったそうです。でもそんな外の声に揺らぐことなく自分の意思を貫いて今があります。
「環境を変えるとき、何を大切に、どのような判断基準で決断すべきか」との質問に対するイチロー氏の答えは「判断基準は自分の気持ちです。自分がどうしたいか」
このことからも、自分がやりたいことがあれば、今すぐやることをおすすめします。
できれば誰にも相談せず。もし相談するなら、そのことをやったことがある人がいいでしょう。
誰もやったことがないのであれば、その人は的確なアドバイスはできないと思うので相談してもあまり意味はないです。
まとめ
今がそこそこ満足でもそうでなくても、ただ現状維持をしているだけでは、進んでいる周りに取り残されて、いつのまにか自分は衰退していた、ということはよくあります。
現状に甘んじることなく、常に新しいことに挑み続けることで、思いがけない成果を手に入れることができるかもしれません。
一度しかない人生、あのとき挑戦していて良かった!と思えるようにしていきたいですね!

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